岩の上などにはえる多年草である [植物・表面・仕組み]

カタヒバ・岩などの上をはい回る着生植物である。

外見的には地下茎がその表面を這い、まばらに葉を直立させるシノブなどのシダ植物門のものに似ているが、構成は全く異なるものである。というのは、この地下茎や葉に見えるものは、そのどちらも茎だからである。

つまり、茎に見えるものも葉に見えるものもどちらも茎で、本当の葉は茎の表面一面に着いている鱗片状のものである。主軸の茎が岩の表面をはい回り、ところどころからシダの葉のような側枝が出たような姿になっているが、本当の仕組みはもう少しややこしい。

茎はまず大きく二通りに分かれる。匍匐する茎と、立ち上がる茎で、さらに立ち上がる茎は葉柄のような部分と葉身に見える部分が区別できる。匍匐する茎は岩の上の苔の下などを這い、あちこちから根を出す。

色は黄色っぽく、表面にはまばらに鱗片状の葉をつけ、葉は茎に密着する。その先端はやがて立ち上がる茎となり、その基部から新たに這う茎が伸び出す。

つまり、匍匐茎が長く伸びているのではなく、先が立ち上がって葉のようになったところが先端で、立ち上がる茎の立つ寸前のところから新たな茎が出発することを繰り返す。この様な分枝を仮軸状分枝と言う。
update:2009年10月07日